
慶應義塾大学は、私立大学の中でも難易度が高い大学です。とくに、医学部は私立大学の中でも偏差値が高く、合格には受験対策が必須になるでしょう。この記事では、慶應義塾大学医学部の合格に向けた勉強におすすめの塾と予備校を紹介します。
慶應義塾大学医学部の概要
慶應義塾大学は、東京都と神奈川に全6か所のキャンパスを構えている大学です。最難関の私立大学とも言われ、医学部で学びたい人にとっては憧れの大学の一つだと言えるでしょう。
ちなみに、慶應義塾大学は福沢諭吉によって創設されました。「学問のすゝめ」の著者として誰もが知っているのではないでしょうか。それほどまでに、慶應義塾大学は歴史のある私立大学なのです。
慶應義塾大学医学部の特徴は?
慶應義塾大学医学部は、医学部、看護医療学部、薬学部の医療系3学部で交流を深めながら行う学習が特徴です。医学生のうちから、医学部、看護医療学部、薬学部で連携ができる機会を持てる点は、慶應義塾大学の大きなメリットだと言えるでしょう。
さらに、医学系だけではなく理工学部や文系学部とも連携し、医療で使用するロボットに関する研究や、多面的なアプローチを行っていることが特徴です。
慶應義塾大学医の難易度は?
慶應義塾大学医学部の偏差値は72.5です。慶應義塾大学の医学部は、他の私立大学に比べてもトップクラスの偏差値を誇ります。
医学部以外には、文学部・経済学部・商学部・法学部・理工学部など10学部が在籍しています。慶應義塾大学全体の偏差値は、57.5〜72.5と言われているので、医学部は慶應義塾大学の中でも偏差値の高い学部だと言えるでしょう。
慶應義塾大学の入試情報
慶應義塾大学では、数学、理科、英語に関する高い学力に加え、正しい倫理感や責任感、鋭い洞察力を持った学生を求めています。さらに、卒業後に医療の現場の第一線で働くものとして、生涯にわたって学び続けられる学習意欲も重視されます。
慶應義塾大学医学部の2021年時点での在籍人数は674名で、2024年度の入学定員は110名でした。2024年度の入学者数は110名で、定員通りの人数が慶應義塾大学医学部に入学したことがわかります。
慶應義塾大学医学部に在学中に必要になる学費は、2,223万9,600円ほどです。入学するときの奨学金は、慶應義塾大学医学部人材育成特別事業奨学金、慶應義塾大学給費奨学金、慶應義塾大学修学支援奨学金、慶應義塾維持会奨学金などを利用できます。
慶應義塾大学の創設者である福沢諭吉は、「一身独立(自ら考え、実践する)」と教えていました。まさに、慶應義塾大学に入学するためには、入学前と在学中、さらには卒業後まで「一身独立(自ら考え、実践する)」を理解し、実践できる学生が求められていると言えるでしょう。
慶應義塾大学の科目別受験対策・勉強法
慶應義塾大学では、英語・数学・化学・物理・生物の受験科目があります。高い学力を求められる以上、それぞれの科目別に対策が必要になります。次の項目では、慶應義塾大学の受験科目である5科目ごとに受験対策と勉強法を解説します。
英語
英語では、90分の試験時間で150点の配点が与えられます。出題されるのは「コミュニケーション英語Ⅰ」「コミュニケーション英語Ⅱ」「コミュニケーション英語Ⅲ」「英語表現Ⅰ」「英語表現Ⅱ」です。解答方法は記述式が多く、記号を選択する形式の問題も用意されています。
慶應義塾大学の受験対策では、英語を読む力と早さが必要です。問題文を読む早さ、理解力に加え、理論的でわかりやすい回答ができるように訓練しておきましょう。英語らしい表現力を鍛えるのも効果的です。英語論文の問題では、自分なりの考えをしっかりと伝えられる英語力が必要になります。
慶應義塾大学の受験対策として英語を勉強するときは、自己満足で終わらせないことが何よりも大切です。英語としての理論や背景、自分なりの考えをしっかりした英語力で理論を展開できる力をつける必要があります。書いた英文は、他の人に読んでもらいフィードバックをもらう勉強法がおすすめです。
数学
数学では、100分の試験時間で150点の配点が与えられます。出題されるのは数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A(「場合の数と確率」「整数の性質」「図形の性質」)、数学B(「数列」「ベクトル」)です。形式的には、空所補充が多い傾向があります。
慶應大学の受験対策では、徹底的に苦手分野を潰していくことが大切です。教科書レベルの問題集をはじめ、慣れてきたら難しい問題に挑戦し、学力だけではなく問題を解く練習をしておきましょう。
過去問は、最低でも5年分取り組んでおくと安心です。確率漸化式や積分の体積を求める問題がよく出題される東大の過去問に取り組んでおくのもおすすめです。理解力を高めるためにも、学習塾などを利用し、効率的に学習できる環境を用意しておくと良いでしょう。
また、慶應義塾大学の数学試験は難易度が高いです。制限時間内に問題を解くためにも、スピード感を持って受験対策を行うのがおすすめです。過去問を解くときは制限時間を意識したり、問題集もタイマーをかけて解いたりなどの対策をしておくと良いでしょう。
化学
化学は、試験時間2科目で120分、配点は1科目につき100点です。化学は化学基礎・化学から出題され、理科は化学・物理・生物のうちから2科目を選択する形です。計算問題の導出過程を求める問題も出題されるので、事前の対策をしておきましょう。
化学の受験対策では、基本を徹底的にマスターする必要があります。教科書レベルの問題集から、過去問に移行します。過去問に慣れたあとは、より難しい問題集に挑戦することで、より学力をつけることができるでしょう。
また、他の科目と同様に苦手分野を徹底的に克服していく必要があります。苦手な分野ほど、計算問題を最後までやり切る力をつけるようにするのがおすすめです。さらに、得意分野は知識に関連する資料を読み込むなどして、知識を深めるようにしてみましょう。
物理
物理は、2科目で120分、配点は1科目につき100点です。物理は物理基礎・物理から出題され、理科は化学・物理・生物のうちから2科目を選択します。出題形式は、主に記述式です。数値計算や描図問題、論述問題、物理用語の問題も出題されるので、事前に対策をしておきましょう。
物理では、教科書に載っている公式を全てマスターする必要があります。入試問題はもちろん、問題集や過去問を徹底的に解いていきましょう。慶應義塾大学の入試では、難易度の高い問題や柔軟な思考力が必要な問題も出題されます。細かい計算などもミスなくクリアできる練習をしておくのがおすすめです。
また、試験は2科目で120分です。全ての問題を解き終えるためにも、スピード感を持って問題を解く練習をしておかなければいけません。出題される問題数も多いので、できる問題から順番に解いていくなど、効率のいい受験対策をするようにしましょう。
生物
生物は、2科目で120分、配点は1科目につき100点です。生物は生物基礎・生物から出題され、理科は化学・物理・生物のうちから2科目を選択します。論述・記述式問題が主に出題され、中には図やグラフを書く必要がある問題も出題されます。
生物では、基礎的な問題や実験考察問題をクリアしておく必要があります。基礎が完璧にできたら、より難しい問題に挑戦し、資料などを活用して図やグラフに関する知識をつけるのがおすすめです。基礎だけではなく基礎知識を活用した応用問題をスムーズに解けるようにしておきましょう。
受験が迫ってきたら、過去問の出題範囲や難易度をチェックしておくのがおすすめです。夏休みには過去問に取り掛かれるように、事前に準備しておきましょう。慶應義塾大学の過去問だけではなく、東京大や大阪大の過去問に挑戦するのもおすすめです。他の分野と同様に、いかに苦手分野を潰し、得点を挙げていくかがポイントです。
慶應義塾大学受験におすすめの塾・予備校3選
慶應義塾大学を受験するときは、慶應義塾大学に特化した塾や予備校の利用がおすすめです。慶應義塾大学に特化した塾や予備校を利用することで、より効率的に学習を進めることができるでしょう。
成増塾
会社名 | 株式会社スプリングス |
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住所 | 新宿区高田馬場1-28-3 工新ビル3F |
電話番号 | 03-5285-0554 |
成増塾は、少人数制で受験界最高水準の講師が授業を行っていることが特徴です。2024年には、慶應義塾大学への入学者は15名でした。うち2名は、慶應義塾大学医学部へ入学しています。慶應義塾大学以外では、日本医科大学や昭和大など、合計で255名が医学部へ進学しています。
成増塾は、塾に入るための選抜テストを行なっていません。仮に学力が低くても、入塾が可能なので、今から一気に学力を高めたい生徒におすすめです。ただし、成増塾では選抜テストの代わりに実際に行われる体験授業を行っています。体験授業にて、授業についていけるかどうかを確認してみましょう。
さらに、成増塾は少人数制を採用しています。授業を受けていて出た疑問や、詳しく解説してほしい部分などを残すことなく、全員の生徒の疑問を完全に解決可能です。慶應義塾大学を受験する場合、いかに効率的に学力を上げられるかが鍵になります。成増塾であれば、疑問を都度解消できるので、より効率的に学習を進められるでしょう。
また、記述式のテストでは、先生が生徒全員の記述に丁寧なコメントを残しながら添削を行います。丁寧にコメントを残してもらうことにより、学習への理解を深めることが可能です。とくに、自己満になってしまいがちな記述式の回答では、先生からコメントをもらえる点は大きなメリットです。
成増塾は、塾講師にもこだわっています。成増塾では、塾講師がベストだと思う授業を自由に行うことができる塾です。生徒に合わせて教科書のレベルや教え方を自由に変えられるので、レベルの高い塾講師が集まってくることが特徴です。塾講師は、生徒側がお気に入りの先生を選ぶことができ、受験まで持ち上がりで授業を受け持ってもらうことが可能です。
成増塾を卒業した後は、OB会としてイベントに参加することが可能です。合格祝賀会など、様々なイベントが用意されています。中には、結婚後に子供連れでOB会に参加する人もいるほどで、成増塾の交流や人脈作りにも役立つでしょう。
成増塾は、教育の質にこだわって慶應義塾大学への受験対策を行いたい人におすすめです。少人数制で分からない箇所を徹底的に潰していき、記述式の問題では、塾講師から丁寧な添削が受けられる点がメリットだと言えるでしょう。
メディカルラボ(河合塾グループ)
会社名 | 株式会社キョーイク |
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住所 | 愛知県名古屋市中村区名駅4-6-17 名古屋ビルディング6F |
メディカルラボは、医学系専門の予備校です。一対一の個別指導が特徴で、医学部受験のプロが慶應義塾大学医学部の受験を徹底的にサポートします。効率よく受験勉強を行うための戦略的アプローチを行っていることも特徴です。
2024年度のメディカルラボでは、5名の生徒が慶應義塾大学の医学部に合格しました。慶應義塾大学以外では、東京大学や帝京大学、日本大学など、多くの大学への医学部進学者がいます。慶應義塾大学以外でも、医学部に進学したい人におすすめの予備校です。
メディカルラボでは、個別カリキュラムを採用した個別指導で授業を行います。個別指導なので、分からない箇所や苦手な箇所を徹底的に潰していけることが特徴です。生徒の理解度、進捗状況によってカリキュラムの変更が随時行われるので、効率よく慶應義塾大学受験へ向けた勉強を進めることができるでしょう。
実際の授業では、医学部受験のプロが一対一で学習を進めていきます。先生と生徒が一対一でしっかり理解しながら学習を進められるので「わかったつもり」や「わかったふり」が見逃されません。
さらに、メディカルラボでは生徒ごと、大学ごとに合わせたカリキュラムが組まれます。とくに、難易度が高い医学部受験では、生徒の理解度だけではなく、大学ごとの対策が必要不可欠です。メディカルラボであれば、生徒と志望大学を考慮した戦略的なオーダーメイドカリキュラムを作ってもらうことが可能です。
メディカルラボでは、塾講師も医学部受験に詳しいプロを採用しています。カリキュラムでは、生徒一人に対して、担任とそれぞれの科目ごとに合計8人のプロ講師が授業を担当します。8人のプロ講師は、盤石のチーム体制を活用し、慶應義塾大学への合格まで学力を引き上げてくれるでしょう。
また、メディカルラボでは医学部受験への学習だけではなく、医学部受験に向けた講演会や公開講座を実施しています。医学部受験は、他の学部に比べて専門性が高いです。メディカルラボでは、随時医学部入試の情報を分析しています。分析結果は、常に授業に反映されているので、より医学部に特化した学習を進められるでしょう。
メディカルラボは、とにかく効率的に慶應義塾大学受験へ向けた勉強を開始したい人におすすめです。「わかったつもり」や「わかったふり」を徹底的に見直し、着実に慶應義塾大学受験への学習を進めていきたい場合は、メディカルラボの利用を検討してみましょう。
医学部受験 クエスト
会社名 | 医学部受験 クエスト |
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住所 | 東京都新宿区西新宿7-23-13 クエストビル |
電話番号 | 03-5389-7727 |
クエストは、東大と医学部受験に特化した塾です。授業は、少人数制の集団で行われるものと個別指導を選ぶことができ、個別のフォローシステムも完備しています。塾長面談も行われ、医学部受験への総合的なアドバイスを受けることも可能です。
2025年のクエストでは、西新宿1校舎のみで43名の医学部合格者を排出しています。少人数制の集団指導と個別指導を効率的に繰り返し、生徒の学力向上に力を入れていることが特徴です。
クエストの集団指導では、毎回テストを実施し、学習目標の達成度を随時確認しています。ハイレベルな講師が対話式授業を行うことで、生徒同士で切磋琢磨しながら学習を進めていくことが可能です。
個別指導では、医学部受験を知り尽くした講師がレベルに応じた学習をサポートします。講師や時間帯を選ぶことができ、クラブとの両立をしながら、医学部合格を目指したい人におすすめです。
また、クエストでは独自のフォローシステムが用意されています。フォローシステムでは、定期的なテストで学力が随時確認可能です。添削システムも採用されており、医学部受験に特化した添削を受けることができます。
クエストでは、医学部受験へ向けた学習だけではなく、受験生の生活全般のさまざまな問題に対するアドバイスを受けることも可能です。学習だけではなく、生活全般を含めた総合的なアドバイスを受けられる点は、クエストのメリットの一つだと言えるでしょう。
さらに、クエストでは定期的に塾長面談が行われます。塾や予備校では、生徒の親が塾長と直接話せる機会は意外と少ないものです。クエストであれば、塾長が直接受験生の状況を把握し、学習計画を立案し、医学部受験に向けた総合的なアドバイスを受けることが可能です。
クエストは、慶應義塾大学医学部受験に向けて、生活全般のアドバイスやフォローをしてほしい人におすすめです。集団授業と個別指導を選ぶこともできるので、より自分に合った学習方法で、医学部受験への学習を進めることができるでしょう。
まとめ
慶應義塾大学は、私立大学の中でも難易度が高い大学です。とくに、医学部は慶應義塾大学の中でも偏差値が高く、徹底的な受験対策が必要になるでしょう。慶應義塾大学の医学部受験に向けて学習を進めていく場合は、塾や予備校を利用して、効率的に学習を進めていきましょう。